2016年新卒社員インタビュー/ staff interview
どのような仕事をしていますか?
翻訳や通訳のコーディネートをしています。また、アラビア語ネイティブとしてアラビア語翻訳の校正も担当しています。最近、サウジアラビア国王が来日した時もアラビア語通訳を手配しました。
なぜアミットに入社しましたか。
筑波大学に留学している時に東京の語学学校でアラビア語を教えていましたが、その時の講師仲間がアミットのアラビア語翻訳をしていて、その友人からの紹介です。
日本へ留学する前に、在エジプトの日系合弁企業でアラビア語の翻訳・通訳者として働いたことがあり、その時の経験を活かして通訳、翻訳に携わる仕事をしたいと思っていました。今のところアミットでは主にコーディネートの仕事をしていて、自分自身が翻訳や通訳を行うことはありませんが、過去の経験から、通訳や翻訳を行う上でのポイントや注意点の知識があったので、その経験を自分のコーディネートに活かせるのはよかったと思います。
仕事で苦労していることはありますか。
アミットは扱う言語数が多いだけでなく、業務の幅も広いので、いろいろなパターンの仕事の流れを把握するのに半年くらい時間がかかりました。先輩や同僚のサポートのお陰で、最近ようやくある程度の業務は一人でまわせるようになりました。まだまだ学ぶことは多く、日々勉強です。(笑)
逆に、やりがいを感じるのはどんな時ですか?
たくさんあります。まず、急ぎや難しい案件を全体の工程を考えて短時間で見積りを出し、うまく受注できた時。そしてその案件が好評をいただいた時はさらに嬉しいです。
それから、アミットでは一人でいくつものプロジェクトを平行して動かさなければなりませんが、自分の中で優先順位をつけて、一日の終わりにその日にやるべきことをすべて終えた時は、とても達成感を感じます。
エジプトと日本で働いてみて、どういうところが違いますか?
翻訳という仕事はどこの国でも細心の注意を求められるのは当り前ですが、日本では日常生活でも細かい配慮が重要で、完璧を求められるので、慣れるまで時間がかかりました。エジプトでも日本人と仕事をしましたが、逆に日本人がエジプトののんびりした雰囲気にあわせて仕事をしてくれていたので、あまり細かいことにまでこだわらなくて済みましたので…(笑)
仕事をする上で何か心がけていることはありますか。
アミットのお客様は企業がほとんどですが、たまに個人のお客様からの依頼もあります。国際結婚した人の家族への手紙やお祝いメッセージ、お見舞いメッセージ等々。こうした私的な内容の翻訳を頼まれた時、分量が少なくても、受け取る相手の気持ちを考え、できる限り時間と料金を調整して、お客様の希望に応えるようにしています。
アラビア語を扱う上で注意すべきことはありますか。
よく、アラビア語は多くの地域で使われているので、「国によって違いがあるのでは?」と質問されることがあります。たしかに、アラビア語は世界27か国、3番目に多くの国と地域で使用されている言語なので、地域ごとに方言も存在します。しかしどこでも、公式なイベントや書き言葉では、標準(正則)アラビア語が共通して使われています。
アラビア語で注意する点ですが、アラビア語の文章を書くとき、英語などとは逆で右から書きます。日本版のエクセルなどを使っていると、文字が移動してしまったりすることがあるので、注意が必要です。
今後の抱負をお聞かせください。
アミットは40数か国の言語を扱っているので、当然アラビア語も含まれますが、他の言語に比べて取扱量は多くありません。2020年にはオリンピックもありますので、今後、アラビア語の翻訳・通訳の仕事はもっと増えると思います。
私はアラビア語のネイティブとして、アラビア語を必要とするお客様やアラビア語の訳者を開拓し、「アラビア語ならアミット」と言われるように、もっと盛り上げたいです。(笑)
入社を希望する方へのメッセージ
アミットは外国人社員も多く自由な雰囲気の会社ですが、お客様の9割以上は日本企業や日本人なので、対応やマナーは「日本式」をみっちり指導されます。私も入社後しばらくの間は、お客様へのメール文を日本人の先輩や同僚にかなり直されました。でもそのお蔭で最近は日本式のビジネスメールを書くのにもだいぶ慣れてきました。日本で働くからには日本的な「おもてなし」の応対を身に着けたいと考える外国人は少なくないと思います。私もその一人です。そういう人にとって、親切なスタッフが多いアミットはとてもよい環境です。