ミャンマー語訳者とのランチ
1月30日(火)のお昼、筆者Nと上司のYさんは茅場町を飛び出し、高田馬場へ!弊社登録ミャンマー語訳者のKさんに誘っていただき、ランチをご一緒することになったのです。高田馬場近辺は80年代後半以降、多くのミャンマー人がその地を移住先に選んだことからリトル・ヤンゴンとも呼ばれるコミュニティができ、ミャンマー料理店も多く立ち並ぶようになりました(Kさんから教えていただいた情報の受け売り)。
弊社はKさんに様々な案件で長年お世話になっており、最近筆者が担当した通訳案件(日本に住むミャンマー人の子供たちが安全な生活を送るための講習会)でやり取りする中、「せっかくなら」と食事に誘ってくださりました。初めて食べる料理、初めて訳者の方とお会いする機会にドキドキしましたが、集合場所に穏やかな笑顔で現れたKさんの姿に、何度もお会いしたことのあるような安心感を覚えました。
駅から5分ほどのレストランに着くと、店にいた常連のミャンマー人のお客様が「Kさん!」と目を光らせ、しばし談笑。この常連さんは「お兄さん先生、さようなら」とKさんに握手して店を後にしました。ミャンマー語では敬意を込めて、敬称を被らせるそうです。
左から、店員さん、常連さんお二人、Kさん
その後席につき、ビュッフェスタイルで様々なミャンマーの家庭料理をいただきました。
タンドリーチキン、大根と魚の煮つけ、ココナッツミルクと鶏肉でだしを取ったスープと麺
等々、初めて食べる味付けでしたが、どれもおいしかったです。ちなみに麺は〆に食べることが一般的だそうで、「日本と同じだ!」と思いました笑。
食事中はKさんのお仕事についてお話を伺いました。
「翻訳では例えば、『誕生日』という日本語をミャンマー語に訳すとき、そのまま直訳されてしまう時がある。でも、ミャンマー語では『生年月日』と訳す方が正しいことが多い。言語の特性を理解して、意味合いをくみ取ることは難しいが、そこが大事。」
「自分が翻訳や通訳をした件で、お客様に『相手はそういうことを伝えたかったのか!』と言ってもらえることがすごくうれしい」
などなど、言語を扱う仕事ならではの金言がたくさん。コーディネーターとして様々なお仕事をお願いする筆者にとって、訳者様が普段意識していることを知る貴重な時間になりました。
さて、食事後はミャンマー食料品を扱う雑貨屋に連れて行ってくださりました。お茶の葉を使った漬物の瓶詰(「ラペソー」と言うらしい)や、ミャンマー現地でしか手に入らない医薬品など、これまた初めて見る商品ばかり。一つ一つ丁寧に説明してくださるKさんの姿から、言語で文化の橋渡しをする翻訳・通訳という仕事は、Kさんにとって天職なのだろうなと、勝手ながら考えてしまいました。この日はあまり長居出来なかったので、近々一人でじっくり訪れたいです。
食事中、「体が動く限り、仕事を続けたい」ともおっしゃっていたKさん。別れ際には「今日はこれから〇〇の仕事があるんです。それではまた。」と笑顔で颯爽と電車を降りていきました。穏やかで好きなことを追求するエネルギーの源泉掛け流しのようなお人柄に、目が覚めるような思いでした!
Kさん今回は豊かな時間をありがとうございました!
左から筆者、Kさん、Yさん